銅板による施工法

1、 一文字葺き(平葺き)
銅板による代表的な葺き方で、勾配が三寸以上であればあらゆる屋根の施工は可能です。定尺材(365*1212mm)を基本として、定尺十文字四つ切り、サの字六つ切り、 キの字六つ切り、縦六、七、八つ切り等の板取りします。
 葺き方には「掴み込み葺き」と「爪切り葺き」があり、当社では止水性に優れている「掴み込み 葺き」を採用しています。縦馳の部分を重ねたまま横馳を掴み込むように継いでいく方法である。 施工は難しいが、馳部分からの水漏れが少なく雨仕舞は良いが暴れがでやすいので、伸縮継ぎ手を 面積に応じて組み込むことが必須となります。
  軒先包み、入母屋屋根の破風部分の箕甲葺き、隅棟の蛤葺き、谷部分の納め、大棟の葺き方を含め 各々に施工法があり、全体として調和させることが必要です。
2、 本瓦棒葺き
平葺きが優雅で線と平面の美しさにたいして、本瓦棒葺きでは重厚な趣が集積されています。
社寺では芯木のある本瓦棒葺きが一般的です。瓦棒の大きさと溝板の寸法はほぼ同寸とし、瓦棒の 間隔は300〜360mmが標準です。
3、 段葺き
段葺きの平葺き部は、定尺(365、455、606mm)長さ方向の二つ切りとし、その寸法は建物の大きさにより決められます。段葺き板の下部分は馳加工とし、上部は段板にそい立ち上げ段板の上部にて馳加工とする施工となります。
4、 その他の工法
勾配のない屋根や縦の線の変化には、「スタンディングシーム」「大和葺き」等の工法があります。
洋館風の屋根などには「菱葺き」があります。
 
主に機械成型加工による屋根材となります。
1、 縦葺き工法
長尺金属板を使用するのが一般的で、折板、芯木なし瓦棒葺き等を基本として、多様な施工法が開発されている。機械成型によるため厚い板の加工が可能で、下地で、下地の不要な工法も開発されている。
2、 横葺き工法
あらゆる金属板を使用して、銅板工法で紹介した形状で成型されています。

各メーカーによる形状と寸法に違いがあるものの基本的には同じものです。
機械成型による加工材では、屋根材の規格の制約を受け、単純で大きな屋根には適しますが、面積と直線部分の少ない屋根には経済性と工法のうえからも適さない面もあります。